昨日、本日とまったく同様なオトガイの骨切りであご先を短くする手術をおこないました。また昨日同様の手術を希望される方が相談に来られました。相談内容はといいますと”顎を短くするのに顎の先端で骨を削るあるいは骨を切るのはいけないのか?”という質問でした。他のクリニックを沢山回ってきたがクリニックによって言うことが異なり、混乱しているようでした。
これに対する答えは、やはり先端で骨は切らないほうが良いのです。したがって通常は”中抜き法”という中間骨片を切除して上下の骨をワイヤーないしプレートで固定するというものです。それでは何故先端で骨を切ることが好ましくないか説明してまいります。これは世界的には常識になっておりますが、日本国内のDr.にはあまり知られていないようですね。先端を切る場合には下顎骨の下側の筋肉を完全に剥離しなければなりません。この筋肉とはオトガイ舌骨筋、顎舌骨筋、顎二腹筋などです。特に舌骨筋群は下顎骨から剥離してしまいますと、筋肉の張力により下顎の皮膚、筋肉、更には下唇をも下方向に引っ張ってしまい、結局術後下唇の位置が下がってしまうことにより閉口障害、すなわち口が閉じにくい状態となります。そのためそのような手術を受けた患者さまは知らず知らずのうちにあご先の筋肉に力を入れないと口が閉じにくくなるのです。
もう一点は先端で骨を切った際には下の面に髄質が露出しており、時にそこで癒着が強く起こり二重顎が強く現れることになります。これらを理由に通常はあごを短くする場合には少し煩雑な手術になりますが、中抜き法が世界のスタンダードな術式として確立しているわけです。
もう少し詳しく知りたい方はお気軽にご相談にいらしてください。
